新築の注文住宅で、和室をつくるか迷ってるんだよね。
たしかに「和室をつくるかどうか」多くの人が迷いますよね。
夢のマイホームは一生に一度の大きな買い物なので、少しでも失敗はしたくないものです。
というわけで今回は、「和室の必要性」がテーマです。
本記事の内容
- 和室のメリット・デメリット
- 小上がり和室のメリット・デメリット
- 和室をつくらない場合の空間利用方法
注文住宅で家を建てるとき「和室をつくるかどうか」非常に迷いますよね。
私は「和室あり」の新築戸建てに住んで3年になります。
和室が「あってよかった点」もあれば、「なくてもよかった点」というのもあります。
結論、私は「和室はあって良かった」と思っています。
なぜなら、畳はクッション性があり、ある程度断熱性があるため、特別何を敷かなくても昼寝をすることができます。
和室で家族全員で寝たり、家族それぞれが様々なシーンで和室を利用しており、洋室とは違った空間で過ごすことで気分転換にもなります。
畳の香りに癒され、気分が落ち着きます。
「和室はいらないよ」っていう方向けに、「和室をつくらない場合の空間利用方法」も合わせてご紹介します。
ぜひ最後まで読んでいただいて、参考にしてもらえたらうれしいです。
畳の汎用性
畳はい草で作ってあるため、空気を多く含んでいます。
そのため、フローリングに比べて断熱性があります。
また、柔らかくクッション性があります。
この特徴により、畳は次のような機能があります。
- 畳に直で座ることができる。
- 畳に直で寝ることができる。
- 長時間立っていても疲れにくい。
このように、「畳」は床材としてとても優れた機能を持っているため、次のような利用方法があります。
和室の【メリット】
- 家事スペース
- 宿泊用の客間
- 寝室として利用
- クッションが必要ない
家事スペース
畳に座ってアイロンがけや洗濯物をたたんだり、「家事スペース」として利用するのに和室は、とても重宝します。
家事の作業途中や、多少散らかっていても、急な来客時はとりあえず戸を閉めちゃえば隠すことができるので便利です。
宿泊者用の客間
親族が泊まりにきた時など、来客直後はゆったりしてもらうスペースとして案内できますし、布団を敷いて宿泊OKです。
和室のようにゆったりとした部屋を用意しておくと安心ですね。
寝室として利用
たいていの場合、2階の部屋を寝室として利用すると思います。
子供が小さいうちは、1階の和室を寝室として活用できれば子供の世話がかなり楽になります。
食事やオムツ替えはもちろん、お風呂に入れたあとの寝かしつけなど、なにかと大変な時期ですよね。
食事から睡眠まで生活全般を1階で完結できる方が良いかと思います。
クッションが必要ない
座る場合や寝る場合、フローリングであればクッションなどを敷かなければなりません。
しかし、畳はクッション性があり、断熱性があるので何も敷かなくても座ったり寝ることができますね。
和室の【デメリット】
和室の【デメリット】
- 掃除がしづらい
- 畳のメンテナンスが必要
- 障子紙が破れるリスク
掃除がしづらい
畳は素材の性質上い草の間にすきまがあるので、お菓子の食べカスなどは掃除しづらいですね。
畳のお掃除には、ほうきがオススメです。
ほうきを使うことで、畳の網目に入りこんだ細かいホコリやゴミを、取り除くことができます。
ほうきで掃除をする時は、網目をそっとなぞるように使うと良いです。
畳のメンテナンスが必要
日当たりのよい場所だと、畳の日焼けや色あせが生じます。
また水分には弱いので、飲み物をこぼしたり、除湿機の水をこぼしたりすると劣化してしまいます。
畳は年数が経つにつれて変色やほつれがでてきますので、年数に応じて「裏返し」「表替え」「新調」といった交換が必要になります。
費用の一例、「表替え」で5000円〜30000円くらいするようです。
障子紙が破れるリスク
視線を遮ぎりつつ、淡い光を透す情緒ある障子ですが、汚れや破れのリスクが気になります。
子供がいる家庭だと、このリスクがグンっと高まります。
ただ、今は破れにくい障子紙やプラスチック障子紙などもあります。
ここまで和室のメリットデメリットを解説してきましたが、リビングなどのフローリングの床よりも一段高い場所に設けた「小上がり和室」に関しての【メリット・デメリット】も合わせて解説していきます。
小上がり和室の【メリット】
こういう小上がり和室ほしい。段差に腰掛けて居場所生まれるし、
床下収納増えるし。(ただしお家が広い事が前提。 pic.twitter.com/rTuZnEYzuC— かずお君 (@kazuo57) March 12, 2019
和室の【メリット】
- 収納スペース
- 空間の変化
- 段差がソファー代わりになる
収納スペース
小上がりの段差を収納スペースに活用ができます。
かなり広い収納スペースを確保できますね。
空間の変化
大きく広がるLDKの奥に小上がりがあることで、空間に変化が生じます。
見た目の雰囲気が非常に素敵で憧れますよね。
段差がソファー代わりになる
小上がりの段差に腰かけて、イスやソファーとして利用できます。
小上がり和室の【デメリット】
小上がりの和室。段差を活かしてソファ代わりに座ったり、収納にしたりと活用方法は多種多様。もちろん建具で仕切れるので、個室にもできますよー#住まいず pic.twitter.com/3xp6ywytOR
— 有村康弘@木造住宅住まいず11.5代目 (@11_5daime) June 20, 2020
和室の【メリット】
- 天井の圧迫感
- 段差がしんどい
- 広いリビングが必要
天井の圧迫感
小上がり和室はたいてい、30〜40cmくらいの段差になります。
床から30〜40cm上がるということは、天井がそれくらい近くなります。
これにより圧迫感を感じる場合があると思います。
段差がしんどい
将来高齢になったときに、バリアフリーではないため、段差がしんどく感じるかもしれません。
逆に、段差が低いとつまづきやすいという懸念もあります。
なかなか難しいところですね。
広いリビングが必要
小上がり和室は、段差が発生する分、圧迫感が生じますので、どうしても広いリビングが必要になります。
狭いリビングの場合は、フラットにして段差がないほうが空間を広く感じられます。
和室をつくらない場合の空間利用方法
「我が家でここに和室がなかったらどうするかな・・・」
考えた結果、和室をつくらない場合の空間利用方法をご紹介します。
それは、LDKをドーンと広くしてしまえばいいんじゃないかなと思います。
和室がないことでかなり広い空間を確保できるためソファー以外にリクライニングチェアーなどを置いても余裕があるので、かなりリラックスできるリビングになりますね。
和の雰囲気や、赤ちゃんのお世話スペースが欲しいのであれば、「ユニット畳」などを敷けば広い空間を確保できる上に、和を感じられ利便性も高くなるのではないかとおもいます。
和室は最低限のスペース確保でOK
和室をつくった場合、客間として使う場合が多くあると思います。
年に数回の来客のために、あまり大きい和室を用意する必要はないですよね。
和室の客間としてのスペースを大きく確保するより、最低3畳ほどのスペースを確保して、その分普段の生活で使う収納に活用するべきだと思います。
注文住宅で家を建てるとき和室は必要【まとめ】
和室は汎用性がありいろんな利用方法とメリットがあります。
和室の魅力の1つである「畳」は、断熱性とクッション性をそなえており床材として優れています。
しかし今後畳が劣化してきた場合、メンテナンス費用がかかるため不安もあります。
畳や障子などのメンテナンス費用とデメリット、さらには和室をつくることで負うリスクを理解した上で「和室をつくるか」検討しましょう。
今回は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。